2017年6月5日
日本映画放送株式会社

6.3公開 映画『海辺のリア』初日舞台挨拶レポート
仲代達矢の魂のこもった演技に、 観客からスタンディングオベーション!!

仲代達矢の魂のこもった演技に、
観客からスタンディングオベーション!!
阿部寛、黒木華、原田美枝子、小林薫と描き出す「生きるということ」

  • 小林政広作品 海辺のリア
    初日舞台挨拶レポート2017年6月3日(土)

『海辺のリア』
脚本・監督:小林政広
出演:仲代達矢 黒木華 原田美枝子 小林薫 ・ 阿部寛
エグゼクティブプロデューサー:杉田成道 プロデューサー:宮川朋之 小林政広
企画・制作:モンキータウンプロダクション
宣伝:日本映画放送 配給:東京テアトル
助成:文化庁文化芸術振興費補助金 ©「海辺のリア」製作委員会
★劇場情報★ 【東京・関東】テアトル新宿、有楽町スバル座、楽天地シネマズ錦糸町、TOHO シネマズ ららぽーと横浜 ほか
【大阪・関西】テアトル梅田、京都シネマ、シネ・リーブル神戸 ほか
【名古屋】伏見ミリオン座、TOHO シネマズ名古屋ベイシティ ほか
【札幌】札幌シアターキノ(6/17〜)
【福岡】KBCシネマ(6/24〜)
【石川】シネモンド、シネマサンシャインかほく、イオンシネマ新小松

■あらすじ 桑畑兆吉(仲代達矢)は、舞台、映画にと、役者として半世紀以上のキャリアを積み、さらに俳優養成所を主宰する大スターだった。芝居を愛し続けた、かつてのスターも、今や認知症の疑いがあり、長女・由紀子(原田美枝子)とその夫であり、兆吉の弟子だった行男(阿部寛)。そして、由紀子と愛人関係にある謎の運転手(小林薫)に裏切られ、高級老人ホームへと送り込まれる。遺書を書かされた挙句にだ。
しかし、ある日、兆吉はその施設を脱走する。なにかに導かれるように、あてもなく海辺を歩き続ける。シルクのパジャマ姿にコートを羽織り、スーツケースをひきずって―。
兆吉は彷徨い歩くなかで、妻とは別の女に産ませた娘、伸子(黒木華)と突然の再会を果たす。兆吉には、私生児を産んだ伸子を許せず、家から追い出した過去があった。
伸子に「リア王」の最愛の娘・コーディーリアの幻影を見た兆吉。兆吉の身にも「リア王」の狂気が乗り移る。
かつての記憶が溢れ出したとき、兆吉の心に人生最後の輝きが宿る―。

■初日舞台挨拶でのコメント 初日

・仲代達矢 小林政広監督とは、本作で3度目のタッグとなります。
3作には、すべて共通のテーマがあります。それは、「生を全うする」ということ。
今回は、高齢者が主人公ではありますが、「老いも良きかな」という素敵な映画だと思っています。
皆様の目には、どう映ったでしょうか。
同世代の方はもちろん、若い方々にも是非劇場で観ていただきたいです。 ・阿部寛 60年以上もの長いキャリアをお持ちの仲代さんをはじめ、尊敬できるキャストの方々と共演することができ、良い経験になりました。一瞬一瞬を大切に、心を刻みながら撮影したことを今でも覚えています。
特に、仲代さんが長台詞を間違うことなく演じたことには、深く感動し、圧倒されました。僕にも明るい希望が見えました。

・黒木華 仲代さんと二人芝居のシーンが多く、贅沢な経験をさせていただきました。深みのある目がとても印象的で吸い込まれそうなくらいでした。小林監督にも温かい言葉をかけていただき、やさしさと緊張感のある良い時間(撮影現場)でした。 ・原田美枝子 観客の皆様の表情をいま拝見し、本当にこの映画を演って良かったと思いました。
仲代さんとは、「乱」で共演してから30 年間ご一緒する機会がなかったのですが、一昨年のテレビ時代劇「果し合い」と本作「海辺のリア」でまたお仕事をすることができ、嬉しく思っております。撮影もとても良い雰囲気だったので、もっともっと続けていたい現場でした。

・小林政広監督 本作は2 年前から企画しており、仲代さんに捧げたといってもいいホンです。仲代さんに快諾していただき、良いキャスト陣にも恵まれ、こうして上映し、皆様に観ていただけることに感謝しております。いろいろな解釈があると思いますが、一人でも多くの中の心に、なにかを残す作品になれば嬉しいです。 ・小林薫(初日舞台挨拶は欠席 お手紙を紹介) 映画「海辺のリア」の初日あめでとうございます。
私は、韓国ソウルに仕事で来ておりまして出席が叶いませんでした。
仲代さんの仕事ぶりを間近で見られて、あぁ〜歳をとるのも悪くないなと勇気づけられました。
充実した時間をいただき感謝しています。ありがとうございました。